オーディオアンプ用電源の作り方7選
オーディオアンプの電源の種類とそれぞれのメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。
電池
一番カンタンなのが電池を使った方法。
ノイズも少ないし、簡単に両電源も作れます。
出力インピーダンス(内部抵抗)が高めなので、大型のアンプには向かないでしょう。
電池の種類にもよりますが、アルカリ電池でも9V電池なら数Ωあるようです。
電流が少ないポタアン向けですね。
USB充電器
百均に売っているUSBケーブルの片方を切断して電源とGNDを基板に接続してしまえば手持ちのUSB充電器を使えるので便利。
これは4線あるが、充電のみのケーブルでOK
お手軽だが、電圧は5Vとやや低め。
充電器によっては3A取れるので、インピーダンスの低いスピーカーならある程度駆動できる。
ノイズ対策は基本されていないので、大きめのスイッチングパルスが出てたりします。
ACアダプター
電圧、電流共に幅広い選択肢があるので、自分が作るアンプの仕様に合わせて選べるのがメリット。
製品によると思うが、基本的にはスイッチングノイズが重畳している。
トランス
スイッチングノイズが出ないというメリットはあるが、大きさ、重さがデメリットに。
電流が大きくなると50Hz/60Hzのリップルが大きくなるため、後段にリニアレギュレータが必要になる場合もあります。
二次電源
ACアダプターやトランスの後段に降圧電源を設けて安定化とノイズ除去をする方法です。
ディスクリート電源
ICを使わずにディスクリート部品だけで構成する電源。
LDOやスイッチング電源より音が良いらしい。
ツェナー電圧:VzとトランジスタのVBEで電源電圧が決まる。
フィードバックを掛けていないので、ロードレギュレーションが悪いのがデメリット。
なので、最大ボリューム時に十分なヘッドルームが必要。
LDO(シリーズレギュレータ)
ICと入出力コンデンサだけで構成できるので小型化できる。
スイッチングしないので、ノイズが小さい。
フィードバックを掛けるので安定性も高い。
スイッチングレギュレータ
LDOよりは回路が大きくなるし、スイッチングノイズも出てしまう。
ディスクリート電源やLDOに比べて損失がかなり小さいので、大電流向け。